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『空母いぶき』(2019.5)と『新聞記者』(19.6)、2019年の話題作を続けて観たが、どっちも本田翼が重要な役で出てて驚く。CMで踊ってるだけのタレントじゃない、渋い作品選択ですね。 スターダストプロモーションの方針か、彼女の意思か。
『空母』は、福井晴敏が企画で伊藤和典が久々に共同脚本に参加。『パトレイバー2』や平成ガメラにおける自衛隊シーンの手腕が買われたか。 コンビニとかの庶民のシーンってホント要らないけど、こういう映画は何故か入れたがるね。CG使用の戦闘シーンが分断され、ありがたみが薄れる(出来もフツーなので尚更)のでやめてほしい。 大ヒットじゃないが、興収が11億あっただけでも良かったね。 吉田栄作が適度に老けて政府高官役、『亡国のイージス』(2005)『ミッドナイト・イーグル』(2007)という似た傾向の映画に出演済。そういや、佐藤浩市 藤竜也 中井貴一 中村育二 佐々木勝彦もこの2本のいずれか、両方に出てた者もいる。 伊藤と共同脚本を担当した長谷川康夫がまた、この2本に参加してる。つかこうへい系列の人だが、リアル寄り架空軍事アクション脚本のエキスパート?
『新聞』は、記憶に新しい「忖度・改竄事件」と切り結んだ問題作で評価も受けたが、ローバジェットゆえか厚みが欠けていて、残念。 自殺する役人は高橋和也が演じており、飛び降り自殺のカットは印象的。 シム・ウンギョン演じる女性記者のモデルとなった記者は中日新聞の望月衣塑子(1975〜)で、冒頭にテレビでやってる座談会シーンに出演。 日本アカデミー賞などで高評価だがキネ旬ではベスト10入りせず、11位であった(望月記者を森達也が追ったドキュメンタリーの方は、文化映画部門で1位)。 |
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