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【つれづれ雑記】
 
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2017年06月の日記です




▼2017年 6月29日 (Thu)   -- No.[9]

もう少しだけ読みたいから
くもり
海老蔵の奥様・小林麻央は、闘病むなしく22日に天へ召されたそうだが、ファンが心配な もう1人の小林がいる。
「週刊文春」の連載エッセイが休載中の、小林信彦だ。
えのきどいちろう が、ネット上で書いているコラムによると、

小林さんは体調を崩されて目下、「文春」コラムを休載しているが、ちくま文庫の編集者によると「スパルタなメニューに文句を言いながら順調にリハビリ中」

とのこと。
書庫に資料を取りに行く途中で転倒、利き腕を骨折(原稿は手書きなので、書けなくなった)…といったところですかね。
休載のお断りを見たときは。84歳、そろそろか?と思ったが、どうやら復活の日は近いようだ。
小林は、老舗和菓子屋の跡取りだった父が戦後、50歳で早世した事を原稿に何度も書いているので、短命の家系と思いきや。
実は再刊されてないエッセイ集に、長命の家系であるとズバリ書かれたものが収録されてるんですよね。
家族について書かれた著書「和菓子屋の息子」(1996)には、1954年に亡くなった母方の祖父が、享年82とある。

編集者・放送作家を経て作家になった人ではあるが、喜劇・映画・ショウビズの見巧者で、優れた論評の数々が早くから有名。
但し。気難しいというかオタクゆえの被害者意識というか、一度は高く評価したタレントや映画作家に気分を損ねられたら、是非語ってほしい作品もあるのに全く取り上げないか、ある時期から ほぼ無視状態になる(寺山修司、白坂依志夫、伊丹十三、ビートたけし など)ケースが多いのは、皆様ご存知の通り。
「文春」の長期連載コラム(エッセイ)も、クロニクルのようでいて抜け落ちが多い小林の自分史なのだ。
一頃より、引いた読者になって久しい私ではあるが…。
でも もう少し、この人の映画評(特に、忘れられた古い映画をDVDなどで再見、解題してみせる時は さすがだなと思う。病床で思い出した映画的記憶もあろう)と、先立ったタレントや旧友への追悼文(森繁みたいに、96歳まで頑張れるかも)は読みたいので。
再登場を待つ次第です。


▼2017年 6月17日 (Sat)   -- No.[8]

柄モンな話
晴れ
「特撮秘宝」6号、今回も凄いが。
読んですぐDVDでチェックしたくなったのが、『ウルトラQ』放送順では16話の「ガラモンの逆襲」マーキング問題である。

1体しかないガラモンの着ぐるみを、複数に見せるため。
胸に、錨っぽいのとΩ記号風の柄(シールであろうか)が描かれた2体は よく知られていたが、東京エリアに落ちたガラダマは4個あった。
東京湾に出現したのは別個体と分かるが、ビル街の合成カットで同一画面に2体現れるうちの1体は、ドライブインでテレビに映っていたヤツだと思っていたのに…別だったんですね。
東京湾のガラモンには腹に縦3本線のマーキング、テレビに映ったガラモンには首にブローチ風の丸いマーキングが あったとは!
ファンコレや大全集のメイキング写真も見直すと、鮮明ではないが、マーキングらしき何かが写ってた。う〜む、何で今まで気付かなんだ?

今回の発見者・金田益実氏は、多くの特撮書籍を送り出している権威。
その人が、アイパッドなどの携帯機器でで番組が視聴できるようになり ようやく気付いたんだから、市井の1ファンが気付かないのも無理はない。
竹内博やヤマダマサミら特撮評論の功労者たち、ディテールに敏感なガレキ造形家も気付かなかったんだろうな。

1970年中盤から起きたウルトラ再評価ムーブメント以降、多くの円谷プロ関係者にインタビューや原稿が依頼されて来たのに、デザイナーの成田亨ですら触れてなかった今回の件。
皆、マーキングの柄 程度のコトは、記憶の範疇外だったんだな〜。


▼2017年 6月16日 (Fri)   -- No.[7]

晴れ
オールドタイマー総出演、『やすらぎの郷』から ついに死者が。
劇中で飛び降り自殺してしまった、冨士真奈美ではなく。
野際陽子 死去、享年81。
シナリオは書き直されるのか。
映画デビュー作らしい、加藤泰監督『風の武士』(1964.1 東映)、どっかで追悼放送しないかな。


▼2017年 6月14日 (Wed)   -- No.[6]

こんなはずじゃなかったのに
晴れ
『新選組血風録』11話は、近藤局長の親戚筋で、隊士となった槍の名人が波紋を呼ぶ話。
ややビッグマウス気味でプライドも高く、大事な局面なのにオンナの所へ入り浸っていた事も発覚。
だが局長の名誉も守る必要があり、厳しい処分は できぬ。
面倒を見る役の斉藤が、耐えに耐えるのが見どころ。左右田一平の演技が、毎度ながら秀逸だ。
そして、遂に…。
槍名人の川副博敏という俳優、見かけない名だが好演。舞台人のようだ。

12話は、武士に憧れる履物屋の息子が、新選組に入る話。
「簡単な任務」公金輸送中に、組を見限った隊士の裏切り・公金持ち逃げを阻止できず、切腹となる。
病気だった父はショックで死亡、妹も不幸に。
若き橋爪功(覚せい剤所持で逮捕された長男・橋爪遼って、ゲイなの?)が、この悲運な息子を演じていた。
なお、持ち逃げする2人の隊士の片割れは、川谷拓三である。


▼2017年 6月11日 (Sun)   -- No.[5]

『穴』の団地、藤純子の牛乳
くもり
市川崑監督『穴』(1957.10 大映)を久しぶりに観る。
面白い犯罪コメディなのは間違いないが、1か所 気になる事が。
京マチ子の雑誌記者が住む団地。
キャメラが鉄塔からパンダウンし、4階建団地の棟を映す。1階の部屋の窓に素早く寄る外景カット。
だから彼女が住んでるのは1階と思ったら、室内から住宅街が見下ろせるではないか。やって来た北林谷栄も眺めているし。
少し後で、彼女が団地の階段を4階まで駆け上がるから、やはり最上階に住んでいるのがハッキリした。
すると先のカット、団地をパンアップしなければならないのにパンダウンしちゃった、撮影ミスでは?
29日間の時間経過を、デザイン化された太陽と夜(雨のような斜線入り)の絵を交互に見せて示す実験アニメ風のカットとか、面白い事も やってます。
菅原謙二の猿丸警部は、市川版 金田一シリーズにおける加藤武の当たり役・等々力警部のオリジン。

番宣では戦争映画のようなカットもあったので、マキノ雅弘監督『侠骨一代』(1967.11 東映)を観てみた。
クライマックスに出入りの見せ場がある任侠モノではあるが、予想と違う!
健さんが、亡き母の面影を見てプラトニックな関係を続ける酌婦・藤純子を堪能するべき映画だった。
酌婦といっても「ダルマ」。都市伝説・ダルマ女の意味ではなく、寝たり起きたりの意味らしく客を取るのだが、黄金のハートの娼婦なのだ!
胸を患っているのだろう、喉にレースを巻き、滋養をつけるため牛乳を飲んでいるカットの数々が沁みる。
打ち込む土木事業で苦難続きの健さんのため、身売りして金を作り、「…アバズレじゃ、なかったでしょ」と満州へ去るラストは、切なくて号泣必至だ。
一件落着後、仕事は子分たち(今井健二 潮健児らクセ者役者揃い、コジキ集団も味方だ)に任せ、健さんは彼女を追って大陸に渡った…と思いたい。
但し、映画全体はザックリした出来なので残念。
冒頭 母の死に涙したのを上官に叱責された健さんが、機関銃持ちだし大暴れ!演習中とはいえタダでは済まないはずだが、次のカットでは無事除隊し、墓参しているぞ?
…でも、藤純子の出演シーンで全ては救われる。観てよかった。


▼2017年 6月 9日 (Fri)   -- No.[4]

シン・ゴジラにも出てたっけ
晴れ
中尾彬がバイキングで「挨拶できない役者の1人。いい気になってたんだよ」と断じていたが。
特に興味のない俳優、小出恵介の一件。
大阪で未成年女子(初期報道では高校生と書かれていたが、通信制高校退学のシングルマザーだった)をホテルに連れ込み、淫交。
最初から仕組まれていたかどうか定かではないが。
バーで同席してたワルそうな取り巻き?連中に「なんだ小出、イメージと違うじゃないか。オンナの扱いも酷いしタクシー代もケチるっていうし、いい気になるな」と、結局フライデーにリークされちゃったように思う。
経営者の親族なら いざ知らず、深夜にバーへ呼び出され やって来る未成年女子もロクなもんじゃないが、積極的に なり過ぎた男が いちばん悪いに決まってる。
小出の元カノは紗栄子に水口あさみ、それなりに付き合いながら上手くいかなかったのは、本人に問題があったのかな。
過去の破局が原因で こうなっちゃったんじゃなく、たぶん元からこういうヒトだったんだよ。


▼2017年 6月 8日 (Thu)   -- No.[3]

突撃キャメラマンの栄光と死
雨
1956年?に品川駅で取材撮影中、列車に はねられ亡くなった実在のニュースキャメラマン・松本久弥(劇中では松木。キネ旬引用の資料では松井久弥とあるが、松本が正しい)をフランキー堺が演じた、佐伯幸三監督『ぶっつけ本番』(1958.6 東京映画=東宝)を観る。
松本が所属した日本映画新社が協力し、下山事件(松本が線路上で亡くなったのは、この事件を撮影した因縁じゃあなかろうか?)や「血のメーデー」など、彼が撮影に関わった有名なニュース映画も挿入。
原作は、水野肇 小笠原基生 著の「ぶっつけ本番 ニュース映画の男たち」(1957 ダヴィッド社)。小笠原は日映の人らしく、昨年観て衝撃を受けた『にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活』(1970 東宝)などを制作している。
フランキーは、突撃キャメラマンを熱演。
清水港で炎上沈没するタンカーに乗り込んでまで撮影とか、マラソン選手と自転車で並走し手放し運転で撮影とか、撮影に熱中し出航する南極観測船・宗谷から降りられなかったとか…イヤー凄いです。
彼が負傷した1952年の「血のメーデー」は、記録映画と再現モブシーンのマッチングが良く、臨場感あり。
天津敏 内田良平 吉行和子(JMDBの出演作リストでは本作がトップだが、デビュー作ではない)といった、東宝らしくない顔ぶれも出演。
赤線のゲリラ撮影、パンパン役・塩沢登代路のメイクがロバート秋山のキャラ YOKO FUCHIGAMI を思わせ、笑えます。

※ 松本は生前に1953年度の日本映画技術賞も受け、死後は功績を讃える意味で1957年2月に第7回ブルーリボン特別賞を受賞したという。
本作のエンディングは その授賞式風景だが、氏の受賞はウィキのリストに漏れている。


▼2017年 6月 7日 (Wed)   -- No.[2]

加東大介はヤリ得だった?
雨
最近お気に入りのスーパー銭湯の脱衣場で、座って涼んでいたら、引き締まったボディのオヤジが鏡の前でシャドウボクシングを始めた。
当然全裸だから、股間は右に左にプルプル。穿いてからヤレよ…。

『女が階段を上がる時』(1960.1 東宝)を再見。
2005年にNHKBSで観て以来。
オトコ運が悪い、高峰秀子演じる銀座高級バーの雇われママと、彼女を取り巻く夜の紳士(但し、優良企業の偉いさん多数)やホステス仲間、そして親。
三国人の経営者や怪しい出入り業者は出てくるが、ヤーサンが登場しないのが気になるものの(マネージャー役の仲代達矢が、実はその筋に顔がきき、排除できる遣り手というコトかも知れないが)。
豪華女優陣を並べたムーディーな風俗映画として、面白い。
いろんな事があり、時にはカラダを許しちゃう状況もあるけど、プロの接客業だもん!
高峰演じるママは、来たる高度経済成長下で階段を更にステップアップし、伝説の銀座ママになったのかな?
酒とタバコが つきものの職場だから、彼女が患ったストレス性と思われる軽い胃潰瘍が悪化しないか、心配だけどね…。
若林映子がホステスの1人。
チョイ役ながらバーテンの鈴木孝次が目立っており、ひょっとして代表作?のちに監督となり、鈴木俊継の名で円谷プロ作品の演出作多数。故人らしいが、妻は同じ円谷スタッフの宍倉徳子なのに、何故か没年非公表。
男たちから引く手あまたな高峰、亡くなった亭主は どんなイケメンかと思いきや、なんと岡豊。仏壇の写真で登場、ノンクレジット。
なお高峰は、衣装担当でもクレジットされている。
東宝技術部は、スクリーンプロセス程度の参加。


▼2017年 6月 2日 (Fri)   -- No.[1]

撃たれたくなきゃ歌いなさい
晴れ
韓国のゾンビ映画『トレイン・トゥ・ブサン』(2016)が、『新感染 ファイナル・エクスプレス』という題で秋公開されるという。
めざましテレビでやっていた。
面白い邦題を付けちゃって…。
1980年代中盤、輸入ビデオで観たマニアが絶賛した『ホラーエクスプレス』(1972 劇場未公開)が、国内ビデオ発売時に『ゾンビ特急地獄行』になったような感じだが。
このスペインとイギリス合作映画、意外と本作のヒントになってるような気がする。
昨年買った『ブサン』のDVDを再見。
終着点のトンネルまで、鉄路の如き直線勝負のストーリーで押すヨン・サンホ監督。
面白いが、別の結末版も撮影されてる気がするな。

『新選組血風録』(1965.7〜66.1)が始まった。初見。
当時の1時間枠ドラマ、予告編込みで52分ほどあったんですね。
もう新選組ものはイイよと思っていたが、配役の妙もあり見応え十分。
出来るだけ全話チェックしようと思う。
土方の栗塚旭はじめ、山崎に坂口祐三郎、近藤勇は舟橋元。
沖田の島田順司や、斉藤の左右田一平をキャスティングした人の眼力は凄いな。
4話 5話と、オンナで失敗して粛清されたり殺された隊士の話。
高森和子はともかく、三島ゆり子は どう見ても悪女でしょ!





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