もう少しだけ読みたいから
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海老蔵の奥様・小林麻央は、闘病むなしく22日に天へ召されたそうだが、ファンが心配な もう1人の小林がいる。 「週刊文春」の連載エッセイが休載中の、小林信彦だ。 えのきどいちろう が、ネット上で書いているコラムによると、
小林さんは体調を崩されて目下、「文春」コラムを休載しているが、ちくま文庫の編集者によると「スパルタなメニューに文句を言いながら順調にリハビリ中」
とのこと。 書庫に資料を取りに行く途中で転倒、利き腕を骨折(原稿は手書きなので、書けなくなった)…といったところですかね。 休載のお断りを見たときは。84歳、そろそろか?と思ったが、どうやら復活の日は近いようだ。 小林は、老舗和菓子屋の跡取りだった父が戦後、50歳で早世した事を原稿に何度も書いているので、短命の家系と思いきや。 実は再刊されてないエッセイ集に、長命の家系であるとズバリ書かれたものが収録されてるんですよね。 家族について書かれた著書「和菓子屋の息子」(1996)には、1954年に亡くなった母方の祖父が、享年82とある。
編集者・放送作家を経て作家になった人ではあるが、喜劇・映画・ショウビズの見巧者で、優れた論評の数々が早くから有名。 但し。気難しいというかオタクゆえの被害者意識というか、一度は高く評価したタレントや映画作家に気分を損ねられたら、是非語ってほしい作品もあるのに全く取り上げないか、ある時期から ほぼ無視状態になる(寺山修司、白坂依志夫、伊丹十三、ビートたけし など)ケースが多いのは、皆様ご存知の通り。 「文春」の長期連載コラム(エッセイ)も、クロニクルのようでいて抜け落ちが多い小林の自分史なのだ。 一頃より、引いた読者になって久しい私ではあるが…。 でも もう少し、この人の映画評(特に、忘れられた古い映画をDVDなどで再見、解題してみせる時は さすがだなと思う。病床で思い出した映画的記憶もあろう)と、先立ったタレントや旧友への追悼文(森繁みたいに、96歳まで頑張れるかも)は読みたいので。 再登場を待つ次第です。 |
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